2008年   7月の濡れた砂                   2008年7月31日


脂ぎったカラダに纏わりつく砂と汗。

ほんの僅か見つめるだけで網膜が真っ白になってしまう7月の太陽。

砂と埃と汗にまみれた肌にジリジリと差し込む陽射し。

 

かっての日活の名作『八月の濡れた砂』。

 

汗と脂でテカテカしたカラダは、

けだるさと退廃と卑わいが入り混じった『八月の濡れた砂』のイメージだ。

(なんでこんな連想が出てきたんだろう・・)

 

洗いざらしのTシャツが汗で肌にへばりつく。

レモンイエローの半そでシャツが夕立でまるでバケツをぶちかましたかのような濡れかたになる。

汗が出すぎたのか、唇がカサカサに乾いて唾もでてこない。

 

夜になってもセミが鳴く。

シジュウカラが2羽、直ぐそばの枝でしきりに鳴いている。

何事かと見ると、巣立ちしたばかりと思われる小さな雛が足元でうずくまっている。

そうか、巣から落ちたのかな。

なんて見ていたら、ノラ猫があっという間にヒナをくわえて、ヤブのなかに入ってしまった。

 

夜になると、あたりからカエルの合唱。

朝はガビチョウがウルサイ位に鳴く。

 

夕方はネコ好きの隣家にあつまるノラネコの鳴き声。

餌をやる時間がわかるのか、決まって夕方になるとやってくる。

その数4匹。

トラ、クロ、ブチ、三毛。

 

この陽射しのなかで草を刈るというのに、タオルを忘れてきてしまった。

とっても辛かった。

 

夜。

遠くの雲間に稲妻が走る。

稲妻がはしったあたり一体の雲がひかる。

雲の花火だ。

 

昼過ぎ、北の積乱雲がぐんぐんと大きくなり、上にあがって行く。

 

夕方、北西から横一直線の黒い雲が地表を這うかのようにやって来た。

 

そう、いろんな夏があるんだ。

 

                                                                                         綿雲。

                                湿気を含んで、いかにも重そうだ。

                         

 

 

7月の雑木林

濃厚な夏。

 

7月の土手空

 

 

 

 

雲を撮りたかった

 

7月の用水路を覆う夏草。

スーパーで売っている葉野菜の濃い緑とは違った色だ。

 

雨上がりの田んぼと用水路。

 

          

 

 

    

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