05年3月8日  あなたは?


あなたはどの程度幸せですかって聞かれてなんと答える?

こたつに入ってぼ〜っとPCのインターネットでオートバイのオークションをめくっている下の息子に聞いてみた。

「0から10の段階で、お前はどの程度の幸せ度だ?」
画面から目を離さず「そうだな・・・ 6くらいかな」

かみさんにも聞いてみた。

「聞かれるなって思ったけど、難しいな」

息子曰く。
「こんなの感覚的なことだから、ぱっと思ったことを言えばいいんだよ」

おれ、
「そうそう、それでいいの。どの程度なの。0はとても不幸。10は非常に幸福としてさあ」

「そうね、7くらいかな」

おっとと、かみさんは一応合格ラインを超えている。よかった。

おれ?どの程度かな。

 

今日の読売新聞夕刊(2版)11面の「データ透視図」に金融・保険会社のアクサが行った15ヶ国9200人を対象にした電話調査結果の記事が載っていた。
そのなかで年金受給額に満足している人の割合は、日本人は就業者が15%、退職者が35%で15ヶ国中最下位というのがあった。

ちなみに他の国はシンガポール、オーストラリア、カナダ、フランス、アメリカ、スペイン、イタリア、ドイツなど。

日本人は不満の人が多いんだ。

受給額が問題なのかな。
高齢化社会の突入。急激に進む少子化。毎年増大する年金保険料。一方では年金受給条件の悪化。パイは小さくなっていくのに、パイを受け取る人は増えていくわけだ。
日本の受給水準はどの程度なの?

昨日の日経新聞朝刊25面の「ゼミナール」<人口減少と経済>に日本、アメリカ、イギリス、スウエーデンの年金支給額の比較記事があった。

そこでは日本の標準世帯(夫が40年勤め妻が専業主婦)を基準に物価水準の違いを加味した購買力平価で換算して比べてみたら、(月額ベースで万円)日本は24.2、アメリカ18.4、イギリス12.5、スウエーデン17.1となっていた。
日本は一番高い!
現在の支給額が妥当かどうかは別にして数字の上では福祉大国のスウエーデンより上回っているとは知らなかった。まあ記事にも書いてあったが、住宅の安いアメリカや医療・介護も充実するスウエーデンと年金額だけ比較してもあんまり意味がないかもしれない。

今、昨日の日経を拡げて、これを書いている。
ここで冒頭の幸福度の質問。

実は日経の同じ25面には<行動経済学への関心高まる>「幸福度研究に可能性」という大きな特集記事がのっている。
そのなかで阪大で去年春に6千人を対象に幸福度のついて尋ねた結果が書いてある。

『アンケートでは「あなたはどの程度幸福だと思いますか」ゼロから十の11段階で答えてもらう』。
非常に満足のひと(10点)が5%、非常に不幸(0点)が1%程か。中間の5点が分布としては一番多くて25%。
分布の山は5〜8点。
まあ、なにを基準に何点にするかはひとさまざまだだけど、10点が5%もいるなんて、すごいと思うね。
総じて幸福に感じている人が多いということだ。

アンケート結果の報告では
『@年齢が高いほど不幸である。A学歴が高い人ほど幸福である。B求職中の人は不幸である。Cパートの主婦は専業主婦より不幸である。所得が同じなら人々は働くことによって不幸になる。D男性は女性より不幸である。E他人を気にする人、お金に執着する人ほど不幸、他人に思いやりがある人ほど幸福である。Fせっかちな人ほど、心配性の人ほど不幸である。』

それにしても意外と多くの人が青い鳥を掴まえているんだ。

             

inserted by FC2 system