00年07月20日  積乱雲


さっき真夏の炎天下のサイクリングから戻って、

ともかくシャワーをあびて、夕飯たべて、すこし落ち着いた。

多摩川土手のサイクリングコースをぐんぐん飛ばし河口を目指す。

行きは下流を目指して、快調。最初のころは風も心地よい。

真夏の抜群の日差しは要注意。水分の補強を心がける。

 

高校の頃、クラスメートと授業をさぼって、

多摩川のボートに乗って、一緒にエロ本を読み漁った

あたりを懐かしく通り過ぎ、

(あれ、あのボート屋さん、今はないのか)

かっての巨人の多摩川グランドの脇を通り抜け、

(中学校のころ、たまに自転車で来てたな。)

暑さにしばし、ぼ〜っとしながら、マウンテインバイクを走らせる。

河口の4〜5キロあたりから、潮の香りがしてきた。

もうすぐ多摩川河口。

この辺から川幅が200メートルぐらいになって、多摩川もゆっくり流れている。

目をこらすと、青い東京湾が見えてきた。

土手沿いの道はまっすぐ羽田空港に向いている。

警備の警察官が道路脇にぽつりぽつり。

(まったく 暑いな)

 

河口に出るつもりが、じりじりしながら滑走路の長い脇をえっちらこっちら

やっとこさ抜けて、行くつもりのなかった

羽田の国内線ターミナルに行きついてしまった。

暑いなか、人でごったかえすターミナルビル前で駐輪場を捜す。

(羽田は車には便利だけど、自転車には不便だよ)

ターミナルビルの中で「清涼飲料」をごっくん。

これを求めていた。

(今日は飛行機乗らないの)

後は、もう用はないので、バイバイ。

滑走路脇の土手に腰をおろして、やっとランチ。

(羽田近辺の商店で買った一房150円のバナナがランチ。

 えらく安いだけでなく、偏食ランチ。)

 

1〜2分間隔で離陸するでかい飛行機の行く手、前方、東京湾上空

(太平洋上空?)には青い空を背景にした大きな真っ白い積乱雲。

旅客機は積乱雲の手前で左に折れて、真っ白い積乱雲の前を横切って行く。

あのでかい旅客機がまるで、白い雲の前では「けしつぶ」みたいに小さい。

「わ〜 なんか、天空ラピタの雲みたいだ」

 

帰りは暑さとパワー欠乏でふらふらになりながら、

(実に素晴らしい灼熱炎天だよ)

最後は200〜300メートル進むのに四苦八苦。

疲れたというより、気分が悪くなるので、休まざるを得ない。

(あんまりなんで、一度は救急車を呼ぼうかと思ったよ)

ともかく家に着いた。

腕と足を真っ赤に灼いたよ。

真夏の80キロのちゃりんこ道中。

(さてと、次はどうしょうかな)

 

      

 

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